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あなたはホイル焼きを知っているか?

Sato Taichi
yak shaver

あなたはホイル焼きという食い物を知っているだろうか?

アルミホイルでグルグル巻きにした具材を蒸し焼きにするアレだ。

バリバリとアルミホイルを開いた時に、中から蒸気と共に肉と野菜の混ざった匂いが広がるアレ。

その素晴らしいホイル焼きは、コンロが一つと、フライパンに包丁があれば、簡単にできる。

今日は、そのホイル焼きの作り方を説明しよう。

いくつかのコツさえ知っていれば、調理技術は無くてもおいしく作れるので試して欲しい。

具材の選び方

ホイル焼きで一番大事なのは具材の選び方。

これさえ上手くやれば、手順の半分は終わったようなものだ。

ざっくり言って、タンパク質水分野菜吸引野菜色どり野菜を最低一種類ずつ使えばいい。

タンパク質

タンパク質とは、ホイル焼きのメインコンテンツとなる具材のことだ。

今回は手羽元を使うが、手羽先や、豚バラ肉、厚揚げでもいい。

ホタテや、サーモンといった海産物もアリだ。

水分の出る野菜

ホイル焼きは、具材を蒸し焼きにする料理なので、水分がしっかり出る野菜は外せない。

キャベツや、もやし、玉ねぎが、それにあたる。

今回は、キャベツと玉ねぎを使う。

旨味を吸う野菜

キノコやもやしは、それ単独で食べても特に嬉しくはない。

しかし、肉や野菜から出た激ウマスープを吸収した状態になると最高の食材に変わる。

キノコ類は、まいたけや、しめじ、エリンギなんかが手に入り易いだろう。

今回は大き目で扱いやすいので、エリンギを使う。

色どりを豊かにする野菜

色どりが綺麗な野菜は大体栄養がある。加えて、見た目が良くなるので、一つくらいは使いたいものだ。

ニンジンや、ピーマン、パプリカや、エンドウ豆、グリーンピース、ブロッコリーなんかが、この辺の野菜だ。

面倒なら冷凍野菜でも良いが、出来れば生のやつを使って欲しい。

今回はオレンジ色がきれいなニンジンを使う。

下準備

具材を選んだら下準備だ。

肉の準備

手羽元に塩と胡椒をもみ込む。面倒ならかけるだけでいい。

量は多すぎると焼くのに時間がかかる。僕は一回につき二本くらい食べている。

調味液の準備

調味液の材料はこれだけだ。

  • しょうゆ
  • おろしにんにく
  • おろししょうが

酒は調理用を使う事。日本酒か白ワインが望ましい。そのまま飲むような日本酒を使うなら、辛口なやつがいい。

上等な吟醸酒を調理に使っても、旨くはならないので気をつけて欲しい。

しょうゆと酒は、おおさじ1ずつくらい。雑に 1:1 くらいになってれば問題ない。

しょうゆは多すぎると味が濃くなるので気を付けて欲しいが、酒は多くても味とは関係ないのでいい加減に計量していい。

しょうゆと酒に、おろしにんにくとおろししょうがを混ぜる。

にんにくとしょうがは、チューブのやつを使うなら、1cm 程度。

自分でおろすなら、ニンニクはひとかけらでいい。もっと沢山食べたければ、具材として使ってもいい。

しょうがは、自分の親指の第一関節から先と同じくらいの大きさを使えばいい。

野菜の準備

キャベツは、2cm 角くらいを目安にザク切りにする。堅い芯の部分は気持ち小さめに切って使うといい。

キャベツは、堅い部分の方が出汁が出るので旨いよね。

ニンジンは、たんざくだろうが、輪切りだろうが、なんでもいいから火が通り易い形に切る。

玉ねぎは、並べやすいように輪切りにする。

エリンギは、スープを吸って貰うので、5mm くらいを目安に縦に切って板状にする。

アルミホイルの器

肉と野菜が準備できたらアルミホイルで皿を作る。

底の部分に、焦げづらくするために、サラダ油をおおさじ1か 2 を目安に塗る。

一番下におくのは、スープを吸う為のエリンギだ。その上に手羽元を並べる。

余った空間に、ニンジンを押し込んで、最後はキャベツで蓋をする感じにする。

具材を全部並べたら、調味液を雑に上からかける。

最後は、アルミホイルでぐるぐる巻きにする。

ぐしゃぐしゃして不格好になるだろうが、味には関係ないので気にしないことだ。

具材が外から見えない状態にするのが大事だ。

加熱した時に、中の水分が外に逃げないようにすれば、蒸し焼きにできる。

焼き方

コンロに火をつけて、フライパンを乗せる。フライパンが暖まるまで一分程度待つといい。

そのフライパンに、具材をぐるぐる巻きにしたアルミホイルを置く。

あんま意味ないけど、その上に蓋をおいておくと、熱が逃げづらくなるかもしれない。

火は大きくしないこと。弱火か中火がいい。

肉類はゆっくりと時間をかけて加熱した方が固くなりにくいんだけど、待ってられないので中火にする。

大体のコンロで、10 ~ 20 分くらい加熱すれば焼きあがるだろう。

時間がたっぷりあるなら、弱火で 30 分くらい焼くのがいい。

焼き上がりの確認方法

中の具材に火がちゃんと通ると、旨そうな匂いがアルミホイルの隙間から漏れ出てくる。

初めてホイル焼きをやる時は、ずっと近くにいて匂いの変化に気を付けていれば、失敗しない。

調理に使った食器なんかを洗いながら待つといい。

最初は何の匂いもしない。

酒の温度が一定水準を超えると気化するので、最初は暖まった調味液の匂いがわずかにしてくる。

その後で、肉に火が通ってくる。肉から染み出した脂が調味液と混ざって、徐々に肉の焼ける匂いに変わる。この時点では、まだちょっと早い。

アルミホイルの底にたまった肉の脂が加熱されると、肉の焼ける香ばしい匂いになる。

肉の焼ける香ばしい匂いと前後して、アルミホイルの色んな所から見える形で蒸気がガンガン漏れ出してくるようになる。

そうなったら、焼き上がりだ。アルミホイルを開けて肉に火が通っているか確認するといい。

パックから出したときよりも白っぽくなって、肉汁が溢れ出るのが止まってれば問題ない。

エリンギや、ニンニクが焦げる匂いがしてきたら、ちょっと加熱し過ぎか、火が強すぎるかもしれない。

まとめ

ホイル焼きのすばらしさは、簡単に旨いものが食えるって事だけじゃない。

ホイル焼きは、アルミホイルの塊を大きな皿にのせて食べるので、皿が汚れない。

つまり、後片付けがマジで楽なのだ。